シニア世代を中心に注目を集めはじめている「訪問美容」をご存知ですか?
いくつになってもどんなときでも、「キレイでいたい」という思いを叶えてくれる
このサービスは、実は私たち世代こそ知っておきたいこと。
利用方法やメニューの種類など、まずは知ることからはじめてみましょう。
髪を切ったり、パーマをかけたり。いくつになってもおしゃれ心を忘れず暮らしたいですよね。訪問美容とは、高齢や疾病などの理由により、外出が困難な方を対象に、理容師または美容師が自宅や施設、病院などに出向いて施術をする出張美容のこと。プロによる高い技術のもと、どんなときも、身だしなみを整えたり、おしゃれができて笑顔になれる…。そんなステキなサービスが「訪問美容」です。
2000年の介護保険法施行以降、民間企業の参入が増加し、介護サービスへの関心は一気に高まりました。それに伴い、美容に関しても、お金を払ってでも質の高いサービスを受けたいとの需要が増加。「訪問美容」はボランティアから有償サービスへと移行していきました。その後、インターネットやSNSの普及により、加速度的にサービスの認知は向上。2015年には「訪問美容」をテーマにした映画が発表されるなど、世間をはじめ、美容業界やNPO、介護・医療業界からも注目を集める分野となっています。
2035年には、国民の約3人に1人が65歳以上の高齢者といわれる日本(出典:内閣府 2013年版高齢社会白書より)。それだけに、「訪問美容」のニーズはますます高まりそうです。例えば、福祉施設へ入居されている祖父や祖母へのプレゼントとして、また、私たちが年を重ねたときのキレイになれる方法のひとつとして、「訪問美容」を知っておくことは、きっと役に立つはずです。
https://hba.beauty.hotpepper.jp/think/houmon/監修 NPO法人 ふくりび(全国福祉理美容師養成協会)
理事長 赤木勝幸さん
1997年より訪問理美容活動を開始。「誰もがその人らしく美しく過ごせる社会の実現」を目指し、全国の「訪問理美容サービス」の質の向上、訪問理美容師の育成や高齢者・介護者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上などに尽力する同協会を2007年に設立、理事長に就任。2008年社会貢献支援財団社会貢献賞受賞。著書に、「訪問理美容スタートBOOK(女性モード社)」「がん闘病中の髪・肌・爪のサポートブック(英治出版)」など。
事務局長 岩岡ひとみさん
同協会の事務局長。ヘルパー2級取得、美容師国家資格取得。2009年内閣府青年社会活動コアリーダー育成プログラム英国派遣団員。2010年東アジア地域国際シンポジウム招聘者。2012年内閣府女性のチャレンジ賞受賞。2013年シアトルiLeap SIFJ招聘者、第27回人間力大賞厚生労働大臣奨励賞受賞。2012年より愛知学院大学経営学部非常勤講師。
ふくりび http://www.fukuribi.jp/訪問美容って何ですか?