ダブルカラーってどんなメニュー?

ヘアカラーのカタログを探していると「この色はダブルカラーで作ります」という文章を見ることもありますよね。
ダブルカラーとは、その名の通り2段階で行うカラーリングのこと。
一般的に、髪をブリーチ剤で脱色して、そのあと別のヘアカラー剤で色を入れていくメニューを指します。

ブリーチをすることで髪のトーンが明るくなり、しっかりとした発色と透明感が作れるのが特徴です。

通常のヘアカラーとの違いは?

通常のヘアカラーとの違いは、その工程の数にあります。

髪にヘアカラー剤を塗布して洗い流すヘアカラーメニューは、ワンカラー(シングルカラー)と呼ばれています。
髪に薬剤を塗布してから放置し、シャンプーで洗い流して仕上げに移っていくのが一連の流れです。

ダブルカラーは、この薬剤を乗せて洗い流す工程を2回行います。
まずブリーチで髪の色を抜いてシャンプーで洗い流す、その後にカラー剤を乗せて放置し洗い流すという流れです。

「ブリーチなしのダブルカラー」って?

サロン予約の際にメニューで「ブリーチなしのダブルカラー」という言葉を見かけたこともあるのではないでしょうか。
一般的にダブルカラーとはブリーチを経てカラーリングを行うメニューですが、実はブリーチをせずにダブルカラーを行うこともできます。

ブリーチをしないダブルカラーは、異なるカラーを2段階に分けて重ねるメニュー
1回目のカラーで髪を明るくし、2回目のカラーで色を入れます。

出来上がりのトーンはブリーチをするダブルカラーよりもやや暗めですが、しっかり発色するのが特徴。
そしてブリーチをする場合よりダメージが少ないことが魅力でもあります。
ただ、ブリーチをしないダブルカラーは比較的新しい技術のため、行っている美容室が限られる場合があります。
行きたい美容室がブリーチなしのダブルカラーを提供しているか確認しておきましょう。

ダブルカラーのメリットとデメリット

一度ブリーチを取り入れるダブルカラーには、ワンカラーにはないメリットがあります。 反面、デメリットになる側面も。 そんなメリットとデメリットを具体的に解説します。

ダブルカラーのメリット1:カラーの発色が良い

ダブルカラーは髪の色素を一度抜いてから染めるので、地毛の色にあまり左右されずに理想の色味を表現することができます
何といっても発色が良く、カラーによっては綺麗な色落ち過程を楽しむことが可能です。


ヘアカラーはよく画用紙に色を載せることに例えられます。
画用紙が黒ければそこに色を載せても思ったように発色しなかったり、変化が出なかったりしますよね。
一方、白い画用紙なら思った通りの色を載せることができます。
ダブルカラーも、ブリーチを通して明るいベースを作ることで理想の色が入るようになるのです。

ダブルカラーのメリット2:ハイトーンカラーが再現しやすい

ダブルカラーは一度ブリーチをすることで、土台の髪のトーンがかなり明るくなります。
そのため地毛の色が暗い人でも、理想のハイトーンカラーを実現しやすくなるんです!

ハイトーンならではの、透明感あふれる髪色が手に入りますよ◎

ダブルカラーのメリット3:カラーを選ぶ幅が広がる

先ほど説明した通りダブルカラーは発色が良く、明るいトーンもしっかり出せるメニュー。
だからこそブリーチなしでは表現しにくいカラーも取り入れやすく、選べるカラーの幅も広がります。

くすみ感が絶妙なアッシュ系からや原色系などのはっきりした色合いまで、自由自在に美しく入れることができるのが魅力です。

また、上の画像のように複数の色を同時に使ったデザインカラースタイルも楽しみやくなります。

ダブルカラーのデメリット1:髪や頭皮を傷めるリスクが高い

ここまでお伝えしてきたように、理想の色味を再現しやすいところが魅力のダブルカラー。
一方で、ブリーチで髪や頭皮が傷んでしまうといったデメリットも。

画像のような高発色の髪色を手に入れることはできますが、ブリーチをすることで髪に負担がかかり、傷みに繋がってしまうのです。

また、人によっては薬剤が皮膚に滲みてしまい、頭皮のダメージに繋がってしまう人も。
ブリーチ剤が滲みてしまう人はヘアカラー剤も滲みやすいので、染めてもらう前に美容師さんにきちんと伝えましょう。
なお最近は、ケアブリーチというブリーチ剤が人気です。
発色のクオリティはそのままに、通常のブリーチ剤よりも髪や頭皮へのダメージを軽減してくれます。


髪や頭皮へのダメージを抑えてブリーチができるので、今まで髪の傷みを心配してダブルカラーができなかった方にもおすすめです!

ダブルカラーのデメリット2:へアカラーの色落ちが早い

ダブルカラーは、少なからず髪にダメージが加わるメニュー。
ブリーチによって開いたキューティクルは元に戻らないため、開いた隙間に色がたっぷり入る分、色が抜けやすくもあるのです。

色を長く持たせるために、色落ちを計算してカラーを強めに入れてもらったり、カラー後の毎日のヘアケアを入念にしたりするのがおすすめです。

オーダー前におさえたい、ダブルカラーに関するQ&A

はじめてのヘアメニューをオーダーする際は、何かと疑問が出てきますよね。 そこでここでは、ダブルカラー初心者の方が抱きがちな疑問をQ&A形式でまとめました。

Q1:ダブルカラーにかかる料金や時間は?

A:サロンによるが、相場は10,000円~、時間も2時間~3時間かかる

ダブルカラーでは、ブリーチとヘアカラーの2段階のカラーリングを行います。
そのためシングルカラーより、お値段は高め。
地域や髪の長さで料金は変動し、サロンによってもまちまちですが、おおよそ10,000円~17,000円程度が相場になっています。

また、ダブルカラーにかかる時間は2時間~3時間程度。
加えてカットやトリートメント、ブローの時間も考慮に入れる必要があります。
なおサロンの混雑状況によっても、所要時間は変わってきます。

Q2:ダブルカラーはセルフでもできる?

A:できるがおすすめはできない、なるべくサロンでオーダーを

結論からいえば、市販のブリーチ剤を使って、セルフでブリーチすることは可能です。
ですが頭皮にブリーチ剤がついて、頭皮や髪を傷めてしまう可能性も。

またブリーチ剤をつけると、時間の経過とともに髪の色素が薄くなっていきます。
どのくらいの時間を置けばどれくらい色素が薄くなるのかは、髪質などによって個人差があり、その見極めは難しいものです。

ブリーチ剤の塗り方によっては、色素の抜け方にムラが出てしまう場合も。
失敗を防ぐためにも、最初からプロの美容師さんにお任せするのをおすすめします◎

Q3:ダブルカラーでなるべく髪を痛めないようにするには?

A:オーダー時のケアブリーチ&アフターケアをしっかり!

ダブルカラーをする際にやっぱり気になるのが髪のダメージ。
なるべく髪を痛めないようにするには、オーダーするときとその後で気をつけるポイントがあります。

オーダーするときは、デメリット部分で説明したケアブリーチを取り入れてもらうのが◎
ケアブリーチはブリーチ剤の中に髪をケアする成分が入っているため、ダメージを軽減しながらサラツヤな髪に仕上げられます。

オーダーした後は、なるべく低刺激なシャンプーやケア剤を使って、ヘアケアを欠かさず行いましょう。
とくに、洗い流さないタイプのトリートメントがおすすめです◎
またドライヤーやヘアアイロンを使用する際は、温度を上げすぎないように気をつけましょう。

ダブルカラーとシングルカラーを髪色で比較!

特徴の違いはあるものの、やっぱり気になるのは実際の色味の違い。
ここでは、ブリーチをするダブルカラーとブリーチなしのシングルカラーで髪色がどう変わるのか、暖色としてミルクティーベージュを、寒色としてネイビーブルーをピックアップして比較します。

ただし、髪質や美容室によって表現できる色が異なる点に注意。
あくまでもイメージだと考えたうえで、ヘアカラー選びの参考にしてみてくださいね。

ブリーチあり、ダブルカラーのミルクティーベージュ

こちらはダブルカラーで作る高発色のミルクティーページュ。
かなりハイトーンで透明感も抜群。
ハイトーンでも柔らかい印象にしてくれます。

ブリーチなし、シングルカラーのミルクティーベージュ

ブリーチなしのシングルカラーで作るミルクティーベージュ。
地毛に重ねているため、ブリーチをしたものよりもトーンが暗いですが色味はまろやかです。
落ち着いた印象に仕上がるのが魅力。

ブリーチあり、ダブルカラーのネイビーブルー

ブリーチありのダブルカラーで作るネイビーブルー。
発色、艶、透明感のすべてにおいて魅力を発揮しつつ、上品な印象に仕上がるのが魅力です。

ブリーチなし、シングルカラーのネイビーブルー

ブリーチなしのシングルカラーで作るネイビーブルー。
ブリーチを通さずに色を入れるため仕上がりは限りなく黒に近くなります
同時にアッシュを入れることで暗髪でも透明感を見せることができ清楚な印象に仕上がります。

おすすめヘアカラースタイル集:暖色編

ダブルカラーへの不安が消えて興味が湧いてきたら、後はやってみたいカラーを見つけるだけ!
ここからはダブルカラーでできる、おすすめヘアカラーカタログを暖色・寒色に分けて色味別にご紹介します。

まずは暖色から。
暖色系カラーは色味の暖かさから、明るい印象や活発な印象を与えてくれます。
顔周りを明るく見せたい方におすすめです。

ここでは

•ベージュ系
•ピンク系
•オレンジ系

の3種類に分けてご紹介していきます。

ベージュ系ダブルカラー

肌馴染みの良いミルクティーベージュ
ちゅるんとした艶感あるカラーが魅力のミルクティーベージュ。 明るめカラーながらも肌に良く馴染んでくれます。 初めてミルクティーカラーにする方におすすめ。
透明感たっぷりのホワイトベージュ
こちらは、ブリーチありのダブルカラーで作ったホワイトベージュ。 光沢さえも感じるほどの透明感が魅力です。 ハイトーンを上品に仕上げたい方におすすめ。
淡くなめらかなペールベージュ
「淡い」を意味するペールの色味を含むベージュカラー。ダブルカラーにすることでしっかりと色味のあるペールベージュになります。最初は濃く色を入れておくと色落ちまで楽しめるためおすすめです。

ピンク系ダブルカラー

ハイトーンピンクでショートにガーリーさをプラス
こちらはハイトーンピンクとボーイッシュなショートヘアを合わせたスタイル。 優しいサーモンピンク風の色味を使うことでクールになりすぎず、ガーリーな雰囲気をプラスしてくれます。
ピンクオレンジで作る今っぽロング
ダブルカラーをする際、部分で髪の明るさに差をつければグラデーションカラーも作れちゃいます! 根元はフェミニンに、毛先はナチュラルに仕上げたピンクオレンジのロングヘアスタイル。 ピンクとオレンジの可愛らしさをいいとこ取りした今っぽカラーです。
色落ちまで綺麗なチェリーピンク 
ブリーチなしのダブルカラーで作るチェリーピンク。 ブラウンベースにすることで綺麗な色落ちになります。 ダメージレスで濃いカラーを楽しめるのが、ブリーチなしのダブルカラーの魅力です。

オレンジ系ダブルカラー

オレンジでヘルシーに仕上げたショートウルフ
こちらは襟足を少し長めに残したハンサムなショートウルフヘアです。 オレンジカラーを合わせて、ヘルシーな印象をプラスしています。 ニュアンスパーマをかければ、動きも出てこなれ感アップ!
ペールオレンジでお目立ちロング
シンプルなロングヘアも、ペールオレンジを重ねることで目立つヘアスタイルに。 再現するためにはしっかり髪色を明るくする必要があるので、今の髪の明るさによってはブリーチを2回する場合もあります! 美容師さんとも相談しつつ、ブリーチやケアについて決めていきましょう。
絶妙な色味が魅力のオレンジベージュ
パキッとしているけど派手ではない、暗くもない、そんな絶妙な色味が魅力のオレンジベージュ。 こちらはブリーチなしのダブルカラーで作っています。 初めてオレンジ系カラーに挑戦する方におすすめです。

おすすめヘアカラースタイル集:寒色編

寒色系カラーは、冷たさを感じさせる色味からクールな印象であったり、大人っぽい印象を与えてくれます。
中世的なスタイルが好きな方、顔周りが引き締まって見せたい方におすすめです。

ここでは

•パープル・ラベンダー系
•ブルー系
•アッシュ系

の3種類に分けてご紹介していきます。

パープル・ラベンダー系ダブルカラー

艶が魅力のネイビーパープル
艶感ある髪を演出する上で大活躍のネイビーとパープルを組み合わせたカラー。落ち着いたトーンでありながら、色味も艶も文句なしの仕上がりです。
深みのあるダークパープル
葡萄のような濃く深みのある色味が特徴のパープル。光が当たることで色味の変化が見えるカラーです。さりげなくおしゃれを取り入れたい方におすすめ。

ブルー系ダブルカラー

他と差がつくペールブルー
こちらは、ペールブルーにシルバーを合わせた繊細な色味が特徴的なカラー。 ハンサムなショートウルフで、より個性的に決めたスタイルです!
はっきりとした色味のブルーカラーでクールに
はっきりとしたブルーカラーのロングスタイル。 ブリーチを施しベースを明るくしておくと、青みをしっかり実現できます! 髪を巻いて動きをつけ、クールな印象のなかに女性らしさをプラス♡
目を引く艶のブルーブラック
ブリーチなしのダブルカラーで作るブルーブラック。 普通の黒髪のように見えるのに、目を引くほどの艶を出せるのがブルーブラックの魅力です。

アッシュ系ダブルカラー

グレーアッシュで深みも透明感も手に入れて
同系色の二つで染めたカラー、グレーアッシュ。 ダブルカラーで染めることで色がたっぷりと入ります。 深みも透明感も手に入る欲張りカラーです。
絶妙な色味を楽しめるアッシュグレージュ
ブリーチありのダブルカラーで作った柔らかなアッシュグレージュは、巻き髪で楽しむのがおすすめ。 光に当たることで出る透明感と、絶妙な色味の差を楽しむことができます。
ブリーチなしでもナチュラルな透明感
アッシュ系カラーは、ブリーチなしのダブルカラーでも透明感を出すことができます。 暗めカラーのためくすみや透明感もナチュラルなことが魅力です。 レイヤーを入れて軽く仕上げるのがおすすめ。

ダブルカラーで、透明感あふれる髪色をゲットしよう♡

透明感あふれる髪色に仕上がるダブルカラー。 シングルでは表現しづらい鮮やかなカラーにも挑戦でき、おしゃれの幅が広がります! 気になる髪の傷みのためには、セルフでなく美容院でプロに相談して、髪のダメージに配慮してもらうのがベスト◎ さっそくサロンにお出かけして、なりたい髪色に変身しちゃいましょう!