レイヤーカットの注目株。顔まわりレイヤーとは
その影響か、昨年に引き続きレイヤーの人気は止まることを知りません。
とくに顔まわりレイヤーは、今年も注目度大。
顔まわりレイヤーとは、顔のまわりにレイヤーカットで段差をほどこすもの。
別名フェイスレイヤーとも呼ばれるスタイルで、フェイスラインに軽やかな動きをつけてくれるスタイルです。
顔まわりレイヤーとシャギーは何が違う?
シャギーは、毛先を不揃いに削ぐことで軽さや動きを出すカット技法。
一方、レイヤーカットは髪に段差をつけて自然な動きを生み出す技法
アプローチする場所とカットの仕方に違いがあります。
両者は異なるカット手法ですが、併用も可能です。
たとえば、レイヤーで立体感を出し、毛先にシャギーを加えることで、より抜け感のある仕上がりになります。
顔まわりレイヤーを入れるとどうなる?そのメリット
その他にも、以下のようなヘアスタイルのメリットがあります。
メリット1:小顔効果が狙える
また、スタイルに立体感が出ることで目鼻のパーツが引き立ち、総じて小顔に見える効果も。
レイヤーを入れる位置や量を調整すれば、お顔の形をさらにすっきりと見せることも可能です。
メリット2:髪型を変えずにイメージチェンジできる
レイヤーを入れるだけで毛先の動き方が変わり、スタイルのボリューム感や印象を調節しやすくなります。
「今の髪型は気に入ってるけど、雰囲気を変えたい」
「長さは変えずにトレンド感のあるスタイルに仕上げたい」
そんな方に向いている髪型です。
メリット3:ヘアアレンジした時もスタイルが映える
普段のスタイルはもちろん、ヘアアレンジした時も素敵に見えるとなお嬉しいですよね。 顔まわりレイヤーが入ったスタイルは、アレンジしたときの印象もバッチリ。 顔まわりに自然な毛流れが生まれてスタイルがより引き立つようになります。 後れ毛やサイドバングも自然に残しやすく、まとめ髪もこなれ感のある仕上がりになるでしょう。
顔まわりレイヤーの注意点は?
メリットの多い顔まわりレイヤーですが、取り入れる前に注意したいポイントもあります。 一つ目は、髪質によってボリュームが出やすい、という点。 レイヤーカットは毛先が軽くなるため、広がりやすいくせ毛やダメージ毛の場合、予想以上にボリュームが出てしまうことがあります。 二つ目は、スタイルを継続しなければならない点。 一度レイヤーを入れると、切り揃えやすい長さになるまで、しばらくスタイルを維持する必要があります。 頻繁に髪型を変えたい方には不向きかもしれません。
顔まわりレイヤーが似合うのはどんな人?
顔まわりレイヤースタイルは、大人っぽいお顔立ちの方や顔の形が面長の方に似合いやすいとされています。 レイヤーによる上品で柔らかい髪の動きは、お顔立ちの落ち着いた印象を際立たせます。 さらにスタイルのサイドにボリュームが出やすくなるため、面長さんの縦長感を和らげ、顔全体のバランスが整いやすくなるんです。
顔型別。顔まわりレイヤー実例
とはいえここまでは、あくまでも似合いやすいという観点でのお話。 顔まわりレイヤーは、カットの仕方やカットする位置によって、どんな方にも似合います。 自分にぴったりの顔まわりレイヤースタイルを選びたいなら、顔型に合わせたカット方法を取り入れると◎ ここからは、顔の形別に、どんな顔まわりレイヤーを取り入れるべきかご紹介します。
丸顔さんに似合う顔まわりレイヤーは?
丸顔さんはお顔の輪郭が丸く、横の幅を気にされる方が多い顔型。 そのため、顔まわりのレイヤーで縦長ラインを強調し、シャープな印象に見せたスタイルがお似合いになります。 レイヤーは目元からあご下に向けて、ボリュームを抑えながら入れるのが効果的。 とくに頬を包む顔まわりレイヤーは、顔の丸みを自然にカバーしバランスのよい印象に仕立てます。
面長顔さんに似合う顔まわりレイヤーは?
面長さんは、丸顔さんとは反対に顔の縦長の印象が特徴。 バランスを整えるには、横幅にボリュームを出す顔まわりレイヤースタイルにすると良いでしょう。 位置は耳横〜頬骨がベター。 軽く巻くスタイリングで頬のラインにふんわり感を加えると、キリッとしたお顔立ちがより柔らかい印象に変化します。
ベース顔さんに似合う顔まわりレイヤーは?
ベース顔さんはエラ部分の張りが気になる方が多いため、フェイスラインを包み込むようなレイヤーが有効です。 とくに耳下〜あごラインにボリュームを持たせ、下半分に自然な丸みを加えたスタイルがお似合い。 ウルフスタイルやくびれスタイルなど、エラの主張をやわらげつつ縦ラインが作れるスタイルと組み合わせるのもおすすめです。
逆三角顔さんに似合う顔まわりレイヤーは?
逆三角顔さんは頬骨が高く、あごがシャープな傾向があるため、顔の下半分に重心を置いた顔まわりレイヤーが似合います。 シャープなフェイスラインをやさしく見せるために、頬骨の下あたりからレイヤーを入れ、あご周りにボリュームを持たせると◎ また、髪全体にもレイヤーを入れ、トップのボリュームを抑えつつ、毛先に動きを加えるとでバランスが整います。
理想的な顔まわりレイヤーを叶えるオーダー方法は?
似合う顔まわりレイヤーの形が分かっても 「どうレイヤーをお願いすればいいか分からない」 「仕上がりがイメージと違ったらどうしよう……」 と不安を抱える方も多いはず。 納得のいく仕上がりを叶えるためには、美容師さんに自分の理想をきちんと伝えることがとても大切です。 ここでは、オーダー時に押さえておきたいポイントをご紹介します。
ポイント1:顔まわりか全体か。レイヤーの入れ方を決めよう
レイヤースタイルは、基本的に部分的にレイヤーを入れるか、全体的にレイヤーを入れるかの2択です。 どちらを選ぶかでも仕上がりの印象が変わります。 画像は、顔まわりのみにレイヤーを入れたスタイル。 フェイスラインに自然な陰影が生まれ、柔らかく上品な印象に仕上がります。 顔まわりだけを少し動かすことで、控えめながらもしっかりと印象を変えることができるため、初めてレイヤーに挑戦する方にもおすすめです。
一方、髪全体にレイヤーを入れると、全体にふんわりとした動きが出て、華やかで軽やかな印象になります。 特に巻き髪やパーマスタイルとの相性がよく、立体感のあるスタイルを楽しみたい方にぴったり。 顔まわりと全体のバランスを相談しながら決めると、より自分に似合う仕上がりになります。
ポイント2:好みのレイヤーの画像は正面と横で用意しよう
美容院では自分の理想を正確に伝えることが、満足のいく仕上がりへの第一歩。 そのために有効なのが、参考になるスタイル写真を持っていくことです。 正面と横の両方から撮った写真を用意することで、レイヤーの入れ方や角度、毛先の軽さや動きまで具体的にイメージを共有できます。 さらに、写真の「この部分が好き」「ここは避けたい」といった要望を伝えると、イメージのすり合わせがよりスムーズになりますよ。
顔まわりレイヤーのスタイルバリエーション1:ショート
- レイヤーの曲線が美しいリップラインショート
- リップラインのショートヘアに顔まわりレイヤーをプラス。 レイヤー部分をコテで内巻きしているので、シンプルなスタイルも可愛らしく見えます。
- 前髪ラインとサイドをつなげて個性的に
- 前髪のカットラインと顔まわりレイヤーのラインを繋げ、マッシュ風に仕上げたスタイル。 個性的なカットラインに暗髪を合わせ、モードな仕上がりにしています。 毛先が内側に流れるようにスタイリングすると、小顔効果も狙えて◎
顔まわりレイヤーのスタイルバリエーション2:ボブ
顔まわりレイヤーを取り入れると、シルエットの愛らしさはそのままに軽やかで洗練された印象になります。
切りっぱなしやストレートベースのボブにも柔らかさや立体感が生まれるので、キュートに見せたい方におすすめです。
- 切りっぱなしボブに抜け感をプラス
- ぷつっとラインがオシャレな切りっぱなしボブスタイル。 顔まわりレイヤーをプラスすることで抜け感が高まり、垢抜けた印象に。 レイヤーの柔らかな質感を高めたい方は、ハイトーンカラーを合わせるのがおすすめ◎
- 毛先に軽さを出したカジュアルレイヤーボブ
- 暗髪でも重さを軽減できるのが、レイヤーの醍醐味。 ストレートのシンプルなボブベースでも、顔まわりのレイヤーで軽やかさをプラスすれば可愛らしい表情に。
顔まわりレイヤーのスタイルバリエーション3:ミディアム
顔まわりにレイヤーを入れることで、全体のバランスが整い、動きやすく抜け感のあるスタイルになります。
レイヤーの位置や量によって、エレガントにもカジュアルにも仕上げられる万能さが魅力です。
- スタイリング簡単、外ハネスタイル
- 顔まわりに細かくレイヤーを入れて毛先を軽くしたスタイル。 ストレートアイロン1本で顔まわりを内巻きに、毛先を外ハネにするだけの簡単スタイリング◎ 美しいひし形シルエットが小顔効果を高めています。
- 無造作カジュアルミディ
- 顔まわりのレイヤーとパーマは相性◎ 髪全体にはゆるめに、顔まわりのレイヤーにはランダムに動きのあるパーマをかければ、無造作感たっぷりのカジュアルなミディアムヘアに仕上がります。
顔まわりレイヤーのスタイルバリエーション4:ロング
顔まわりに段差をつけることで小顔効果が生まれ、巻き髪やアレンジもしやすくなるのが特長。
レイヤーの幅や高さを調整することで、ナチュラルにも華やかにもアレンジ自在です。
- 上品なくびれシルエットも楽にキマる
- 外巻きにスタイリングした、上品な印象のくびれレイヤースタイル。 シルエットが命のくびれスタイルは、顔まわりにたっぷりとレイヤーを入れることで格段にスタイリングしやすくなります。 手ぐしでラフにまとめるのもおすすめです。
顔まわりレイヤーのスタイルバリエーション5:前髪あり
目元を引き立てたいときや、顔まわりに動きを出したいときにぴったりです。
スタイリングも簡単で、表情が明るく見えるのもメリット。
- 顔まわりも毛先もワンカールでキマる
- 顔まわりレイヤーで、自然な毛流れの美しいシルエットに。 顔まわりも毛先もワンカールで簡単にキマるため、スタイリングが苦手な方におすすめのスタイル。 シースルーバングで抜け感をプラスし、余裕のある大人な雰囲気に仕上げています。
- 柔らかな質感の内巻きウルフスタイル
- 顔まわりにたっぷりとレイヤーを入れた、内巻きウルフスタイル。 顔まわりだけでなく表面にもレイヤーを入れることで、ふんわりと柔らかい質感に。 ラフな質感のシースルーバングを合わせ、抜け感たっぷりに仕上げています。
- 静と動のバランスが取れたこなれスタイル
- ぱつっと切り揃えた前髪と無造作な顔まわりレイヤーで、静と動のバランスが取れたこなれスタイルに。 ブラウン・ベージュ系のナチュラルな髪色を合わせ、余裕のある大人な雰囲気に仕上げるのがおすすめ。 垢抜けを狙いたい方にぴったりのスタイルです。
顔まわりレイヤーのスタイルバリエーション6:前髪なし
顔に沿うようにレイヤーを入れることでシャープさをやわらげ、大人っぽく落ち着いた雰囲気に。
レイヤーの入れ方次第で、きれいからかっこいいまで幅広い印象を楽しめます。
- クールな印象の前髪なしボブ
- 前髪なしのボブは、シンプルでクールな印象でスタイリッシュにキマります。 顔まわりにレイヤーを加えて動きを出すと華やかさが増し、柔らかく女性らしい印象に。 縦長ラインを強調できるので、丸顔の方にもおすすめです!
- 前髪なしでハイトーンのロングヘアは、モードっぽい印象もあってオシャレ。 高め位置からレイヤーを加えると、目元に華やかさが生まれて顔色が明るくなります。 小顔効果も期待できます。
- 低めの位置にさりげなくレイヤーをプラス
- 毛先にはレイヤーを入れず、顔まわりにさりげなくレイヤーをプラス。 口元あたりの低めの位置に入れることで、自然に馴染みます。 ナチュラルながら透明感抜群のオリーブカラーを合わせ、柔らかく仕上げています。
顔まわりレイヤーのスタイリングは難しい?
ヘアアイロンで内巻きなら顔に沿うように、外巻きなら顔から離すように巻くと◎
仕上げにはスタイリング剤やヘアオイルを使ってツヤ感とまとまりを出し、毛先の動きを際立たせましょう。
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