直毛ってどんな髪質?

直毛とは、髪が1本1本しっかりしている髪質のこと。
髪の毛が、毛穴からまっすぐに生えているのが特徴です。

他の髪質との違いは生え方だけではありません。
髪の毛の構造上、キューティクルが密に整っていて、内部のタンパク質が均一に結合しているのも特徴的。
そのため直毛はハリやツヤがあり、毛流れが美しい髪質と言われています。
直毛は汗や湿気による髪のうねりや広がりがほとんどありません。
天気や季節にも左右されにくいため、いつでもきれいなストレートヘアをキープできるのがメリットです。

反面、直毛特有の密な構造のため、髪型を変えるのが難しいというデメリットもあります。
ボリュームや動きを出しにくく、髪を巻いてもすぐに取れてしまうのがその一例。
またその直線的なシルエットから、髪が硬く重たく見えやすいといったお悩みもあるでしょう。

直毛さんのお悩みを解決するヘアスタイルの選び方4つ

先ほどご紹介したように、直毛さんは、髪の毛の特性上直線的なシルエットになる髪型。
重たく硬い印象になりがちですし、スタイリングやヘアアレンジの維持が難しいとお悩みの方もいるでしょう。

ここからは、そんな直毛さんのお悩みを解決するヘアスタイルの選び方をご紹介。
直毛さんの髪質を活かす方法から、カット、パーマ、カラーを使用した方法まで、4つご紹介します。

その1:重さを活かす髪型にする

まずは、直毛だからこそ取り入れやすい髪型にしてみるのはいかがでしょう。
直毛さんの髪はまっすぐでコシがあるため、重みで毛先がまとまりやすいのがメリット。

例えば毛先を切り揃えたぱつっとボブは、重さで自然と毛先がまとまり、直毛さんのストレートが映えるスタイルです。
スタイリングの手間もかからず、直毛の特性を活かせるスタイルと言えるでしょう。

その2:ヘアカットで動きをつける

重さを和らげたい方は、軽さを出すヘアカットで髪の毛に動きを出しましょう。

軽さと動きをつけるなら、レイヤーカットがベターな選択。
また、毛先を梳いて毛量を調整するのもおすすめ
です。

カットを工夫すれば、髪を巻かずとも動きが出て、日中に髪がストレートに戻ってしまうこともありません。

その3:パーマで動きをつける

髪の毛にふんわりとした動きをつけるなら、パーマヘアも選択肢の一つです。
ただし直毛さんは、キューティクルがしっかりしており、髪がまっすぐに戻ろうとする力が強い髪質。
パーマがかかりにくく長持ちしにくい傾向にあるため、パーマの選び方に注意が必要です。

直毛さんにおすすめなのは、デジタルパーマ!
デジタルパーマは、熱と薬剤を使って髪の構造を変えるパーマです。
薬剤だけでするパーマよりも、カールが長持ちするでしょう。
また、部分的にパーマをかけるポイントパーマも直毛には効果的。
毛先は根元に比べてキューティクルが傷みやすく髪が柔らかいため、髪全体よりもパーマがかかりやすい傾向にあります。
毛先に動きを加えることでボリュームが出やすくなり、スタイリングの時間も短縮できますよ。

その4:ヘアカラーで柔らかい印象にする

硬く見られがちな髪質は、髪色でカバーという方法も。
透明感のある柔らかいカラーを選ぶと、軽やかな印象を作れます。
例えば、ベージュ系のカラーは温かさと光に透ける透明感があり、直毛をふんわりした印象に変えてくれます。
明るめのハイライトを入れるのもおすすめ。
髪に立体感が生まれ、さらに軽やかな雰囲気が引き出せます。

次の項目からは、直毛さんにおすすめのヘアスタイルをレングス別にご紹介していきます。

直毛さんにおすすめのヘアスタイル:ショート

タイトでクールなスタイルが多いショートヘアは、直毛さんの髪質を活かしやすいスタイルが揃っています。
可愛らしさを足したい場合は、カットやパーマで動きや丸みを出したり、カラーでふんわり柔らかい印象を作るのがおすすめです。
シャープな毛先がかっこいいハンサムショート
シャープに切った毛先と襟足ですっきり見せたショートヘア。 直毛さんのストレートな髪質を活かし、クールな印象に仕上げたスタイルです。 カラーはブルーグレージュ。 形で髪質を活かしつつ、透け感のある髪色で重さをカバーしているのもポイント。
ニュアンスパーマで作るふんわりショート
ハンサムショートにニュアンスのあるパーマをかけたスタイル。 パーマのカールで程よい丸みが作り出せるので、直毛さんに嬉しいふんわりショートが叶います。 前髪を長めに残すことで、顔周りにも自然な動きをプラスできて◎
トレンディな重軽ワインレッドショート
耳上で毛先を切り揃えたハンサムショート。 人気のワインレッドカラーを取り入れたトレンディなスタイルです。 ワインレッドは赤系カラーの中でもくすみ感が強く、髪全体の透明感がアップする色味◎ 直毛さんの硬い髪の印象を和らげてくれるので、重さと軽さのバランスが取れますよ。

直毛さんにおすすめのヘアスタイル:ミディアム

ミディアムヘアはアレンジがききやすいレングスですが、直毛だと巻きが取れやすく、アレンジを楽しみにくいですよね。
そんな時は、カットやパーマで動きを出してみて。
ここからはアレンジも楽しみやすい、直毛さんにおすすめのミディアムヘアスタイルをご紹介します。
ストレートタッチで作るウルフヘア
顔まわりにポイントでレイヤーを入れたナチュラルウルフヘア。 レイヤーが入っているとストレートでも毛先がランダムに動いてくれます。 直毛さんの髪質を活かしつつ、悩みもカバーできちゃう一石二鳥なスタイルです。
スタイリング楽ちんなランダムウェーブヘア
深めにレイヤーを入れたウルフカットにデジタルパーマをかけたスタイル。 動きの出るカットにランダムなカールを加えることで、こなれっぽいクセ感が楽しめます。 形をキープすることで、毎日のスタイリングが楽になるのも嬉しいところ◎
光を取り込むピンクベージュミディアム 
束感のあるミディアムヘアに、光に透けるピンクベージュをオン。 直毛さんの髪質を自然でラフな印象に見せてくれます。 ただし、もとの髪色や髪質によってはブリーチが必要になることも。 ヘアケアをしっかり行い、直毛のツヤ感を維持しましょう◎

直毛さんにおすすめのヘアスタイル:ロング

ロングの直毛さんは、長さがある分重たい印象になりがち。
また、アレンジの幅は広いのにも関わらず、髪質が理由で楽しみきれないこともあるでしょう。

カットでレイヤーを入れたり、パーマをかけて動きをプラスすればそんなお悩みも解決できます。
色味で軽やかに見せるのも効果的◎
直毛さんにおすすめのロングヘアスタイルをご紹介します。
ちょっとしたイメチェンにももってこいなフェイスレイヤーロング
顔周りに動きを出してくれるフェイスレイヤー。 直毛のロングさんでも、長さを変えずにイメチェンできるスタイルです。 顔の輪郭に合わせてカットされるため、小顔効果も期待できます。
メリハリスタイルが叶うウェーブパーマロング
デジタルパーマでウェーブパーマをかけたスタイル。 レイヤーを仕込むことでパーマのカールが立体的に。 さらにボリュームと動きが加わり、スタイルにメリハリを出すことができます◎
柔らかい印象のマロンベージュ切りっぱなしロング
マロンベージュをのせた切りっぱなしロングスタイル。 透明感がありながらも派手すぎない大人っぽカラーは、重く見えがちな直毛さんのスタイルを柔らかく垢抜けた印象にしてくれます。

直毛さんにおすすめのヘアスタイル:ボブ

ボブスタイルと直毛さんは実は好相性!
直毛のストレートな髪質のおかげで、まとまり良く仕上がるためです。
ツヤ感や揃った毛先が際立つヘアスタイルが叶うはず。

ふんわりとした印象にしたい場合はデジタルパーマをかけたり、抜け感のあるカラーを選んでみると良いでしょう。
あごラインのぷつっとボブ
毛先を揃えたボブスタイルは、髪に重さがある直毛さんにぴったり。 毛先がまとまりやすく、髪にコシとツヤを感じられるスタイルが叶います。 こちらのあごラインのボブは耳にかけてもかけなくても可愛く、2通りのスタイルが楽しめます。
ふんわりかわいいコテ巻き風パーマボブ
コテでミックス巻きにしたようなパーマをかけたボブスタイル。 直毛さんもふんわりとしたヘアスタイルを楽しめます◎ 毛先部分を強めにかけることで、巻きが取れる心配もありません。
透け感バッチリミルクティーカラーボブ
柔らかいカラーはストレートボブの重さを和らげてくれます。 こちらは光に当たった時の透け感が抜群なミルクティーグレージュ。 シースルーバングを合わせて取り入れて、より透明感のあるスタイルに仕上げて。

直毛でも長持ちするスタイリング方法は?

せっかく巻いた髪がすぐに崩れてしまうのは、直毛さんのよくある悩みですよね。
ここでは直毛さん向けの簡単なスタイリングのコツを紹介します。

まずは、ドライヤーで髪を根元からしっかり乾かすことが大切です。
根元を立ち上げるように乾かし、ドライの段階で髪の毛にボリュームを出しましょう。

ストレートアイロンやコテを使うときは、髪を少しずつ小分けにして巻いてください。

最後に、直毛さんの場合、重いスタイリング剤だとベタつきやすいので、軽めのクリームや柔らかいワックスを使って動きを出しましょう。
スプレーを使って仕上げると、1日中スタイルが崩れにくくなりますよ。