くせ毛が扱いにくい。お手入れが楽な髪型にしたい!

くせ毛さんの悩みといえば、髪の広がり・うねり・パサつきによる扱いにくさ。
生まれつきの場合もありますが、加齢によって髪質が変化し、若い頃にはなかったくせ毛が現れることも……。

特に50代になると、髪のボリュームダウンやハリコシ不足によって、くせ毛が目立ちやすくなってしまいます。
そのため「毎朝のスタイリングが大変」「うまくキマらない」と毎朝のヘアセットにストレスを抱えている大人女性も多いんです。

おしゃれな髪型を楽しみたいけれど、日々忙しい50代女性。
くせ毛でも手間をかけずに整えられる髪型にしたいですよね。

そんな大人女性を悩ませるくせ毛は、くせ毛矯正・自然にまとまるカット・くせ毛を活かした髪型で解決できるんです◎
ここからは、50代のくせ毛さん向けの髪型選びについて解説していきます。
ポイントをしっかり押さえて、手間をかけずにおしゃれが叶う髪型を見つけましょう。

くせ毛に悩む50代、お手入れが楽な髪型のポイントって?

くせ毛さん向けのお手入れが楽な髪型選びのポイント。 それは「くせ毛を矯正する」「カットでまとまりやすくする」「くせ毛を活かす」の3つです。 ここからは各ポイントごとに詳しく解説していくので、髪型選びの前に必ずチェックしてくださいね。

くせ毛を矯正してストレートにする

くせ毛さんのお手入れを簡単にする効果的な方法は、くせ毛を矯正してストレートにすること。
縮毛矯正は、薬剤と熱を加えることで、強いうねりもきれいなストレートになるのが魅力です。
施術した部分は直毛になるので、潤いのあるツヤ感とさらりとした毛流れになります。

50代女性におすすめのくせ毛矯正は、顔周りや毛先など、気になる部分だけを矯正する方法と、全体を矯正してから動きのあるカットを施す方法です。

髪がまとまりやすくなるため、スタイリングはとても簡単。
ただし髪全体をまっすぐにすると、ボリュームダウンしてしまうので注意しましょう。

個人差はありますが、くせ毛矯正は3か月~半年に1回の頻度での施術がおすすめ。
矯正した箇所は半永久的にまっすぐになりますが、伸びた髪の根元はくせ毛のままなので定期的な矯正が必要です。

うねりの強さや髪質は個人差があるため、まずは美容師さんに相談してみましょう。

くせ毛でも自然にまとまりやすい髪型にする

2つ目は、自然にまとまりやすい髪型にすることです。
くせ毛は髪を短くしたり、毛先が軽くなったりすると広がりやすくなるため、カットの工夫が必要になります。

例えば、髪の広がりやうねりを抑えるなら、毛先に重さを残しつつ、内側の髪の量を調整するカットが◎
髪の自然な重さでまとまりやすくなるので、ミディアムヘアやロングヘアとの相性は抜群です。
オイルやバームを馴染ませてスタイリングすれば、くせがアクセントになり、ウェーブ感漂うパーマ風ヘアに仕上がりますよ。
軽やかにまとまるエアリーマッシュショート
ふんわりとした丸みが特徴のマッシュショート。 表面の髪は長めに残し、内側と毛先にレイヤーを入れることでまとまりやすくしています。 トップにボリュームがある分、襟足をすっきりさせることで、メリハリをプラス。 まとまりやすさとボリューム感を兼ね備えた、50代女性にぴったりのスタイルです。
毛先が収まるふんわりショート
重心を低めに設定し、丸みを出したふんわりショート。 毛先に重さがあることで、ブローをするだけでまとまりが出ます◎ 顔まわりの髪はサイドに流すようにスタイリングすると、抜け感のあるヘルシーなスタイルに仕上がりますよ。
ローレイヤーで作るナチュラルロング
髪がまとまりにくいセミロング、ロングさんはローレイヤーを取り入れるのがおすすめ。 低めの位置にレイヤーを入れることで、軽すぎずまとまりやすいスタイルに。 表面の髪に重さを残しているので、スタイリング剤を馴染ませるだけで、しっとりまとまりますよ。

くせ毛を活かす髪型にする

くせ毛をカバーするだけでなく、くせ毛が気になる部分を個性として活かす方法もあります。
うねりやハネが強いなら、くせ毛の動きやボリューム感を取り入れたヘアスタイルにしてみましょう。

例えば、ボブヘアに取り入れると、ランダムな動きが魅力のこなれヘアに。
ショートヘアなら、襟足やサイドを短くしてメリハリをつければ、丸みのある柔らかなシルエットに仕上がります。
パーマをかけずに楽しめるスタイルなので、髪のダメージが気になる方も取り入れやすいでしょう。
立体感のあるハンサムショート
髪のクセやうねりが強すぎないショートさんは、毛流れを活かして立体感を出すと◎ 顔周りに毛流れを作ることで、絶妙なこなれ感を演出できます。 ボリュームを出しつつ、広がりを抑えるために、表面の髪は長めに残すのがおすすめです。
軽やかなニュアンスショート
ランダムな毛流れが軽やかな質感を演出するニュアンスヘア。 トップにはボリュームを残していますが、襟足を軽めにカットしているため、広がりにくくなっています◎ スタイリングは、束感を出すように毛先を散らすと適度なラフ感がおしゃれなこなれヘアに仕上がりますよ。
くせ毛を活かしたニュアンスミディ
くせ毛を活かしたナチュラルな毛流れがこなれ感を演出するニュアンスミディ。 レイヤーを入れてボリュームを調整しているため、まとまりも◎ ざっくりと分けたかきあげ前髪が上品な大人の魅力を引き立てるスタイルです。

50代のくせ毛さん向けお手入れが楽な髪型:ベリーショート

すっきりしたシルエットと耳出しがスタイリッシュで若々しいベリーショート。 全体の髪が短くさっぱりとしているため、簡単なお手入れでおしゃれに仕上がるのが魅力です。 くせ毛をカバーするベリーショートにする際は、前髪やサイドなど部分的に矯正しボリューム感を調整すると◎ すっきりとしたサイドと襟足に対し、トップにボリュームを持たせると柔らかさを残したメリハリスタイルに仕上がります。 一方、くせ毛を活かすなら、トップのくせを残してボリュームや動きを出すようにカットしてもらうのがおすすめです。 くせ毛の強さや生え方によってまとまりやすさや印象が変わります。 美容師さんに髪の状態をチェックしてもらい、バランスよく仕上げてもらいましょう。

こなれ感たっぷりのエアリーショート
サイドと襟足をすっきりさせ、トップをふんわりさせたエアリーショート。 髪にクセがあっても、顔の下半分をタイトにすることで、バランスを取っています。 くせ毛のナチュラルなニュアンスが、大人のこなれ感を演出するおしゃれなスタイルです。
コンパクトにまとまる丸みショート
縮毛矯正を施し、頭の形に沿って丸くカットしたショートヘア。 幅広前髪は、目元ギリギリで少し厚めにカットし、抜け感を出しています。 耳を出すことで顔周りがすっきりと見せられるため、小顔見せも叶いますよ◎
襟足を刈り上げてメリハリのあるスタイルに
こちらは、襟足をすっきりと刈り上げたクールなショートヘア。 襟足を顔の下半分まで刈り上げると、くせ毛によるボリュームが抑えられ、メリハリのあるシルエットに。 首元や周りがすっきりすることで、若々しくスタイリッシュな雰囲気を両立できます。 刈り上げる範囲を調整すると、違った印象のスタイルが楽しめるため、ぜひ挑戦してみてください。

50代のくせ毛さん向けお手入れが楽な髪型:ショート

くせ毛さんがショートヘアを取り入れるなら、部分的に矯正しても全体を矯正してもOK。 部分的にくせ毛を矯正すればカジュアルに、全体的に施せばツヤ感のある上品な印象のスタイルに仕上がります。 取り入れるポイントは、カットで程よく毛量を調整すること。 レイヤーを入れすぎず、髪に適度な重さを残すことで、短くても髪の広がりを抑えられます。 後頭部の高い位置にボリュームを持たせて、襟足はすっきりさせると丸みのあるきれいなシルエットになりますよ。

大人可愛いツヤ感丸みショート
縮毛矯正で髪をまっすぐにし、ツヤ感たっぷりに仕上げた丸みショート。 表面の髪を長めに残し、内側や毛先の量を調整することで、まとまりやすくなっています◎ 全体のボリュームを抑えている分、顔周りの髪を軽やかに仕上げるとメリハリが出ますよ。
丸みを楽しむ柔らかショート
後頭部にボリュームを出し、襟足をすっきりさせた柔らかショート。 全体のボリューム感に対して、首周りをすっきり見せることで、顔を小さく見せてくれます◎ まとまりやすいフォルムなので、スタイリングがとても簡単なところもGood。
上品な大人ショートウルフ
縮毛矯正を施し、サイドと襟足を長めに残したショートウルフ。 表面の髪を長めに設定することで、個性的過ぎず品のあるウルフスタイルに仕上がります。 顔まわりにたっぷりレイヤーを入れると、手軽にエアリー感が楽しめますよ。

50代のくせ毛さん向けお手入れが楽な髪型:ミディアム

くせ毛さんのミディアムヘアは、部分的に矯正を施すスタイルとの組み合わせがおすすめです。 顔周りに沿うような極端なストレートにすると、輪郭を強調したり、髪のボリュームを抑えて老け見えの原因になったりすることも……。 部分的に矯正すれば、ウェーブ感とツヤ感を両立したスタイルが楽しめます。 あえて顔周りのくせは残し、ひし形シルエットを意識するとバランス◎ 毛先のハネ感やうねりを活かしたスタイルもこなれ感があっておしゃれですよ。

毛流れで魅せるミディアムウルフレイヤー
ツヤと軽やかさのバランスが絶妙なウルフレイヤー。 縮毛矯正で髪質を改善し、ウルフの軽やかさにツヤっぽさをプラスしています。 ツヤ・軽やかさ・毛流れが連動した大人女性にぴったりのスタイルです。
外はね美髪ストレート
スタイル全体に縮毛矯正をかけた、柔らかい質感のストレートミディ。 毛先をナチュラルな外はねにすることで、シンプルなシルエットの絶妙なアクセントに。 肩で自然に毛先がはねるので、くせ毛も目立ちません。 エッジの効いた毛先と光沢のある毛流れのコントラストが際立つスタイルに仕上がっています。
上品さと若々しさを両立するツヤっぽミディ
艶やかな質感が上品と若々しさを演出するミディアムヘア。 顔周りにレイヤーを入れながらも、ほどよい重たさを残すことで、ツヤ感が際立つ美髪に。 髪もまとまりやすく、落ち着いた雰囲気を楽しみたい大人女性にぴったりです。

50代のくせ毛さん向けお手入れが楽な髪型:ロング

髪に自然な重みが加わるロングヘアは、くせが目立ちにくいレングスです。 そんなロングヘアの持ち味活かすなら、くせ毛矯正を全体的に施し、ツヤ感たっぷりに仕上げると◎ さらに、顔周りや毛先にレイヤーを入れて動きを出し、ワンカールなどでボリュームを出せばバランスが取れます。 動きのあるスタイルにしたい場合は、毛先のくせは残して、自然な毛流れを活かせば上品な仕上がりに。 ヘアオイルやバームを適量馴染ませると、髪の広がりを抑えつつ、ツヤが映える大人ロングヘアが完成します。

ツヤ感を楽しむ美髪ロブ
髪全体に縮毛矯正をかけ、毛先を内巻きにしたロブヘア。 シンプルなスタイルだからこそ、髪本来のツヤ感が引き立ちます。 前髪は粗目のシースルーにすることで、ほどよい透け感を演出。 簡単セットで落ち着きのあるロングスタイルにしたい方にぴったりです。
ざくざくレイヤーで魅せる華やかロング
こちらは、重さを感じさせないロングレイヤー。 顔周りにレイヤーをたっぷり入れることで、動きのある華やかなスタイルに。 毛先を内側にカールさせると、小顔効果も期待できます◎ かきあげ前髪と合わせるとトップが自然に持ち上がり、さりげなくボリュームもカバーできるのも嬉しいポイントです。
毛流れが美しいさらツヤロング
ローレイヤーで毛先に動きをつけた、落ち着いた雰囲気のロングヘア。 思い切っておでこを出すことで、顔周りが明るく見え、若々しい印象になります。 ワンカールでキマるので、忙しい中でもおしゃれを楽しみたい方におすすめです。

50代のくせ毛さん向け50代のお手入れが楽な髪型:ボブ

くせ毛さんがボブヘアにするなら、矯正する箇所と長さを意識しましょう。 髪が広がる場合は、毛先を中心にくせ毛矯正をしたり、内側をカットしてボリュームを調整したりすると◎ 毛先のハネやうねりが気になる場合は、毛先を肩につかない長さに設定するとまとまりやすくなります。 ただし、トップにボリュームダウンに注意。 特に、前髪なしのボブヘアはトップのボリュームを残して、ペタっとならなように意識しましょう。

ナチュラルにまとまる前下がりワンレンボブ
毛先に重みを持たせたまとまりのあるボブヘア。 やや前下がりに毛先を揃えると、小顔に見せられます。 くせをしっかり伸ばし髪質改善することで、上品なツヤ感が楽しめるスタイルです。
メリハリシルエットが美しいくびれボブ
丸みのあるボブヘアの毛先をパッとカットしたくびれボブ。 縮毛矯正をかけてくせをしっかり伸ばしているため、曲線と直線のコントラストがメリハリを生みます。 シンプルだからこそ、少しのアレンジが引き立つ、手軽さと大人のおしゃれを両立したスタイルです。
大人可愛い黒髪Aラインボブ
全体に縮毛矯正をかけ、毛先をワンカールにしたAラインボブ。 トップと毛先の動きに差をつければ、品のある大人女性の雰囲気にマッチします◎ スタイリングは、ウェットな質感に仕上げると黒髪ならではのツヤ感が際立ちますよ。

くせ毛に悩む50代の髪型。スタイリングにコツはある?

くせ毛さんのお悩みは、スタイリングに手間と時間がかかってしまうこと。
しかし、なかなかスタイリングに時間をかけられない大人世代。
「少しでも簡単にセットする方法があったら……」と思いますよね。
ここからは、そんな50代のくせ毛さんに向けて、お手入れが楽になるスタイリングのコツをご紹介します。

くせ毛さんのスタイリングは、セット前の下準備が重要。
ポイントは、くせ毛の部分をしっかり濡らしておくことです。

髪をしっかり濡らして内部の水分量が増えると、髪が柔らかくなり、形を自由に変えられる状態になります。
髪が乾くことで形が固定されるため、スタイリング前はしっかり濡らすことを心がけましょう。

【スタイリングの手順】
手順①:洗髪後に優しくタオルドライする
手順②:目が粗めのコームで中間から毛先に向かって髪をとかす
手順③:アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)を少量ずつつける
手順④:手に残ったトリートメントを髪の表面につけて馴染ませる
手順⑤:髪を手ぐしで伸ばしながら根元からドライヤーで乾かす
手順⑥:スタイリング剤を少量ずつ手ぐしで馴染ませる
手順⑦:残ったスタイリング剤を髪の表面につけバランスを整えて完成


こちらのスタイリング方法はほんの一例。
くせ毛の特徴や髪型によって、スタイリング方法やスタイリング剤選びもそれぞれ異なります。

美容師さんに相談して、くせ毛の状態やなりたい髪型に合ったスタイリング方法を提案してもらいましょう。