シャドウパーマの特徴は?他のパーマとの違いは?

シャドウパーマというパーマスタイルには、実は形がありません。 形がない、というと少しオーバーな表現かもしれませんが、 ツイストパーマやスパイラルパーマ、ピンパーマとはシャドウパーマは異なります。 というのも、シャドウパーマという呼称は巻き方や使用するツールを指しているのではなく、 「パーマをかけた毛束の重なりによって影(シャドウ)ができる」ことに由来するからです。 では、シャドウパーマの特徴とは何か。 それは、「よりゆるやかで自然な曲線を描くパーマ」です。

「よりゆるやかで自然な曲線を描くパーマ」ですから、巻き方やツールは限定されていません。 そのため「定められた形がない」と、冒頭でお伝えしました。 従来のリキッドタイプのパーマ剤ではなく、クリーム状のパーマ剤を使うことで 従来以上にゆるやかな髪の動きが表現できるようになったり、 巻き方の試行錯誤によってナチュラルな動きを髪に与えることができるようになったりしたことで いわゆる“クルクル”としたパーマならではの動きではなく、自然な動きが表現できるようになったのです。 このナチュラルな動き、もっと厳密にいえば 従来のパーマ表現よりもゆるやかなパーマスタイルの総称が、シャドウパーマなのです。

シャドウパーマはなぜ人気?

従来のパーマ表現よりもゆるやかなパーマスタイルの総称であるシャドウパーマの流行の背景は、 ファッションのカジュアル化が挙げられます。 2022年から2023年にかけて韓国のアーティストを中心に普及したY2Kのトレンドにより、 古着だったりデニムだったりと、ファッションがカジュアル化しましたよね。 このようなファッションの流行に似合うヘアスタイルとして無造作だったり、ナチュラルだったりと “キメすぎない髪型”が注目されました。 そんなニーズに応える自然な毛流れや、 「パーマだけどゆるやかな動き」が求められるようになり シャドウパーマの支持率は高まっているのです。

ファッショントレンドだけではなく、 自然な毛流れを意図的に作ることができるということにもメリットがあります。 たとえば、 ・ちょっと動きがほしい ・直毛に毛流れをつけたい ・パーマをかけてみたいがクルクルにはしたくない ・髪が伸びてきたが切らずに、染めずにイメチェンしたい など、髪に対するニーズにも他のメニューやパーマと比べると比較的チョイスしやすいこともまた支持率向上の理由です。

シャドウパーマに必要な髪の長さは?

シャドウパーマをかけるために必要な髪の長さに決まりはありませんが、 頭頂部から眉毛や耳にかかるくらいの長さがベターです。 というのも、ゆるやかな動きとはいえ毛流れをつくるにはある程度の長さが必要ですから。

また、シャドウパーマといえば髪の中間から毛先にかけてのアプローチにより、 自然な毛流れやナチュラルな動きを表現することが多く見られます。 根元の立ち上げなどはピンパーマや平巻きなど、 クルっとした動きに向いたパーマを選択するほうがよいでしょう。

シャドウパーマのオーダー、そのポイントは?

「シャドウパーマをかけてみたい」というあなたへ、オーダーのポイントをお伝えします。 まず、シャドウパーマに限らず「こんな髪の動きがほしい」というサンプルを集めましょう。 なぜ、“シャドウパーマに限らず”なのか。 それは、シャドウパーマがゆるやかな動きを表現するパーマであり、 この「ゆるやか」には人それぞれの感じ方の違いがあるからです。 あなたが「このゆるやかな動きがほしい」というニーズを抱えて1枚のサンプルを美容師に見せたとしても、 美容師からすると「スパイラルでいいかも」という見た目の印象に差分があったり、 サンプルが1枚だけだと成功イメージが共有しにくいことがあるからです。

複数のサンプルを見せたうえで、 「ゆるめのパーマをかけてもらいたい」という目的を伝えつつ シャドウパーマが気になっていることも添えるのが、成功の近道。 ホットペッパービューティーをはじめWEB媒体やSNSで理想に近いサンプルを見つけたら、 ブックマークしたり、スマホでキャプチャをとったりして保存しましょう。 以下の記事もぜひ参考にしてください。

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シャドウパーマのスタイルサンプル集

シャドウパーマは本当に多岐にわたるデザインバリエーションがあります。そこで、記事冒頭から掲載しているシャドウパーマのサンプルに加え、見本となるスタイルをピックアップ。「もっと探したい」という方は、ホットペッパービューティーに掲載しているヘアスタイルも合わせてチェックしてください。

サイドや襟足は短くカットしつっつ、トップやバングに毛流れをプラス。ランダムかつゆるやかな毛流れのため、派手さは控えめなのがポイントです。
髪の表面にゆったりとした毛流れをオン。ナチュラルな動きなので、「髪を伸ばし中だけど、ちょっと変化がほしい」という方にもうってつけ。
リバース方向への毛流れがいまっぽいこちらスタイルもおしゃれ。フェザーパーマのようなしなやかな動きがほしい方はサンプルとして押さえておきましょう。
ショートからミディアムにかけての長さの方で、動きがほしい方にはこちらもおすすめ。根元からしっかりと動きをつけるのではなく、中間からゆるやかな動きをつけているのでボリューム過多にならないのもうれしいポイント。
根元から立ち上げつつ、という毛束もあれば中間から毛先にかけて動く毛束もあるというMIXスタイルがこちら。カールが全体的にゆるめのため、ナチュラルな印象も押さえています。センターパートと合わせて、より現代的な仕上がりに。

シャドウパーマにはどんなスタイリング剤が向いている?

シャドウパーマは、ゆったりとしたカール感とナチュラルさが魅力。 スタイリング剤もなるべくナチュラルな質感に仕上がるもの、たとえばオイルやバームがベターです。 手のひらでスタイリング剤を十分に広げ、髪にも見込むように塗布し、粗目のコームで毛流れを調整しましょう。 もちろん、より無造作感がほしい方は毛流れの調整を指で行うのもアリです。 スタイリング剤やスタイリング方法は、ぜひ美容室でも積極的に質問しましょう!